ステロイドの副作用の1つである高血圧の予防は禁煙

世界で初めてステロイドを使ったのは、1948年です。身動きが取れない関節リウマチの13歳の少女に、アメリカのヘンチ医師が投与しました。すると翌日にはダンスを踊れるくらいに元気になり、魔法の薬、奇跡の薬と言われ一躍アメリカのニュース紙の一面となりました。

ヘンチ医師はノーベル賞を貰ったのですが、その後副作用が色々とあることが判明し大きなイメージダウンとなりました。
副作用だけが独り歩きし、怖い薬というイメージさえ植え付けられた時代もあります。

しかし、ステロイドは使い慣れた医師が使えば確かに魔法の薬と言えます。

副作用の1つに、高血圧があります。

何らかの疾患がある方は、既に禁煙されているとは思いますが、どんな疾患でも、禁煙は治療の第一条件です。

ステロイドにはナトリウムを貯留する働きがあるため、高血圧をきたすことがあります。
ステロイドの中でも、コルチゾールにその作用が強いです。コルチゾールのナトリウム貯留作用を1とすると、プレドニゾロンは0.6です。

ステロイドが検討されたら、副作用が起きる可能性はどれくらいあるか、血圧や血糖値、コレステロール、骨密度、肝機能などいろいろと検査を行います。
検討されたら、たとえ低用量の服用で高血圧ではないにしろ、きっぱりと禁煙することが大切です。
喫煙していると高血圧だけではなく、それ以外の副作用も出やすくなります。骨粗しょう症は1.25倍になるといわれています。

しかし、万が一高血圧の副作用が出たとしても、対処できます。
ステロイドは60年以上の歴史のある薬で、現在500以上の疾患で使われています。副作用が出たとしても医師は想定内です。
思いもよらなかった副作用が出ることは、99.9%ありません。

また、プレドニゾロン換算で5mg以下であれば、副作用の心配は考えなくてよいでしょう。

一番怖いのは勝手に中止や減量することです。
指示通り服用してください。